2013年05月20日

胸腔鏡下交感神経切除術(ETS手術)

多汗症の手術で、胸腔鏡下交感神経切除術というのがあります。

ETS手術とも言うようですね。

手のひらの多汗症の手術や顔など
上半身の多汗症治療として行われることがあります。

実は以前も胸腔鏡下交感神経切除術については掲載しましたが

胸腔鏡下交感神経切除術について
もう少し詳しく調べてみました。

手術方法は以前にも掲載しましたように
わきの下に穴をあけ、胸部にある交感神経を
切断することで、脳から汗の命令がいっても汗がでないようにする、
というものです。

(交感神経についえは、
 「3つの神経と多汗症治療の原理」を参考のこと。)

参考先のページには 
開胸後の神経痛が残ったり,入院期間が長いことなどなどが挙げられるため、
現在は胸腔鏡下交感神経切除術はほどんど行われていないという記述がありました。

ただ、これはその病院で行われていなかった、
というのか、現在の医療界一般で行われていないのかはわかりませんでした。
(ネットで検索すると、胸腔鏡下交感神経切除術の手術例は大量に見つかっていました)

この手術のメリットは、汗が完全に止まってしまうことです。
汗が減るというものではなく、汗がでる命令がストップするので、
汗の量が少なくなるというものではありません。

ただし、この手術には大きなデメリットが存在します。
上で書いたように、手のひらをふくめて、上半身の汗が完全にストップされるので、
本来ある汗の機能、熱を出したときに汗を出して、体を冷ますという
機能が上半身が果たしてくれなくなります。

結果として、下半身(足の裏など)からの汗が増加すること、
またスポーツなどをしたときに、熱がこもりやすくなるので
熱っぽくなること、などがあります。

スポーツをした後、汗をかいて、爽快感などあるかと思いますが
上半身が汗がストップされるため、かなりの不快感になる、
という報告もあります。

そして、この多汗症手術は切除した後は、元に戻せません。
一度汗がストップして、やはり不快感だから、
手術前の状態にしたい、ということができない、後戻りできない多汗症手術になります。

そのため、この手術を受ける代償は大きいので
医者にこのデメリットがあることをしっかりと聞いた上で
手術をするかどうかの決断をする必要があります。

ただ、医者に進められたから胸腔鏡下交感神経切除術を受けてしまうと
あとで大きな後悔が残ることにもなりかねないので、
デメリットを把握した上で、手術を考えましょう。

病院によってはこの上半身の完全な汗がでない状態を防ぐため、
片脇のみ、交感神経を切るという方法もあるようです。

そうなると、手のひらの多汗症で悩んでいる方は、片方だけ汗がとまるという
状態になります。

利き手の汗がとまることで、かなりの精神的な改善や日常生活に支障がなくなる、
ということも報告されているようなので、
どうしても手術により、汗をとめたいという方は医者に相談をしてみるのもよいでしょう。

http://homepage2.nifty.com/0798391215/hyperhydrosis.htm
http://www15.ocn.ne.jp/~shiopain/serv05.htm
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000028.html

posted by まこ at 05:23 | Comment(0) | 多汗症の治療・手術
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